紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク | 紀伊・環境保全&持続性研究所 連絡先:kiikankyo@zc.ztv.ne.jp |
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「害虫防除の常識」
(目次へ)
2.有害生物(害虫)管理にあたって守るべき事柄
5) 農業と「鳥獣の保護及び狩猟の適正化法」とのかかわり
野生鳥獣による被害状況
平成14年度の鳥獣害の被害状況を見ると(農林水産省消費安全局植物防疫課調査)、被害額では、イノシシ、シカ、カラスが40億円から50億円余で被害が多く、次いで、ヒヨドリ、サル、スズメ、ムクドリ、ハトの被害額が多い。鳥害と獣害を比較すると、被害額と被害量では獣害が格段に多い。
この表では示していないものの被害額をみると、クマが3億8百万円、タヌキが2億5千百万円、カモシカが1億5千7百万円、ネズミが1億4千百万円などとなっている。
被害額を対前年比でみると、イノシシとヒヨドリが増加しており、あとの種類は殆どが減少している。
表10 平成14年度の主な鳥獣による被害の推移(個別種は7億円以上を掲載)(単位:百万円、ha、t )
生物名 | 被害額 | 被害面積 | 被害量 |
カラス | 4,161 | 27,100 | 40,200 |
ヒヨドリ | 1,879 | 7,100 | 12,300 |
スズメ | 961 | 19,000 | 3,300 |
ムクドリ | 747 | 4,800 | 2,400 |
ハト | 726 | 6,200 | 5,800 |
鳥害 小計 | 9,259 | 73,000 | 5,800 |
イノシシ | 5,233 | 16,600 | 39,100 |
シカ | 4,069 | 36,400 | 249,000 |
サル | 1,420 | 4,300 | 6,800 |
獣害 小計 | 21,316 | 70,100 | 315,400 |
鳥獣害 合計 | 30,575 | 144,000 | 388,200 |